「なんで誰も私のことをわかってくれないの?」
「膿み」って、溜まっているときは痛いけど、出したらスーッと楽になるものですよね。
感情も、それと同じ。ずっと我慢してきた想いを言葉にしたとき、初めて心が軽くなることがあります。
長い人生の中で、お母さんに対して言えなかったこと、押し込めてきた想い。
それはただの親への感情ではなく、本当は「自分が自分に、そうして欲しかった」っていう願いだったのかもしれません。
「なんで誰も私のことをわかってくれないの?」と思っていた世界から、
「私は、こうして欲しかったんだ」と、自分の本音を認められるようになったとき、
私たちは少しずつ、自分の価値観を生き始めているのです。
そうすると、不足や不満にばかり目を向けていた視点が、
「もうすでにあった」「ちゃんと持っていた」と気づける視点へと変わっていきます。
外に求めていたものを、自分が自分に与えられるようになる。
それは、自分の感情や身体の感覚と丁寧に向き合い、自分の本音に耳を澄ませた結果です。
つらかった記憶も、押し殺していた体感も、「それだけ大切にしたいものがあったんだ」とわかったとき、
不要な思い込みや他人の価値観に縛られなくてもよくなる。
そうして少しずつ、私は「本当の自分の価値観に生きる」人生へとシフトしていけるのです。