「自分にお金を使おうとすると、指が止まる」

今日も、相談に答えていくね。

〈相談〉Yさん・55歳

学びたい講座があって、申込みボタンの手前まで行きました。

でも「老後のお金、足りるのかな」と思った瞬間、画面を閉じてしまう。

夫の靴も、娘の教材も、迷わず買えるんです。

自分のことになると、途端に指が止まります。

Yさん。

これ、お金の話に見えて、お金の話じゃないのよ。

貯めても、その不安は薄くならない

老後が不安だから貯める。私も一時期そうだったよ。

でもね、不安から貯めたお金って、いくら貯まっても不安が減らないの。

100万貯まったら「1000万ないと」になる。

1000万貯まったら「2000万」になる。

ゴールが不安の側に置かれてるから、追いつきようがないんよ。

減らないものを減らそうとして、あなたは指を止めてる。

お金の使い道は、価値観の答え合わせ

一度、通帳とカードの明細を見てみて。

そこに並んでるのは、あなたが何を大事にしてきたかの記録。

家族の名前がつく支出は、たくさん出てくると思う。

「自分」という項目、いくつある?

責めてるんじゃないの。

ただね、家計の中に自分が入っていない状態が20年続くと、頭のほうが「私は使う対象じゃない」と覚えてしまう。

指が止まるのは、意志が弱いからじゃない。

20年かけて覚えたことが、そのまま出てるだけ。

だから金額を上げる前に、金額が関係ないところから始めたほうがいい。

今日の一歩

今月、3000円だけ「自分のためだけ」に使ってみて。

家族と共用にならないもの。

あとに残らなくてもいい。ひとりで入る喫茶店のコーヒーでも。

使ったあと、手帳の端にひとこと書いておいて。

「うれしかった」か、「べつに」か。

その反応が、あなたの価値観のセンサー。

たった3000円のことで、けっこう心が揺れると思う。

その揺れを、見てほしいの。


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