「あの人の言い方が、帰り道もずっと頭から離れない」

今日も、相談に答えていくね。

〈相談〉Mさん・53歳

パート先に、どうしても苦手な人がいます。

悪い人ではないと分かっているのに、言い方がいちいち引っかかる。

帰り道も、夕飯を作りながらも、その人の言葉を思い返しています。

こんなことで消耗している自分に、いちばんうんざりします。

Mさん。

一日の終わりまで、その人のために時間を使わされてる感じ。しんどいよね。

今日はね、その苦手な人を、ちょっと違う使い方をしてみようと思うの。

イラッとしたとき、何を守ろうとしてた?

苦手な人って、あなたの価値観を教えてくれる存在なんよ。

人は、自分が大事にしていることを踏まれたときに、いちばん強く反応するから。

話の途中でかぶせて結論を言われて、イラッとしたのなら。

あなたは「相手が話し終わるまで待つこと」を大事にしてる。

順番を飛ばして進められて、カチンときたのなら。

「一つずつ順を追って積むこと」に価値を置いてる。

そう見ていくと、あのイラッは、自分の価値観のセンサーが鳴った音だったの。

好きにならなくていいし、許さなくてもいい

ここ、間違えないでほしいところ。

苦手な人を好きになろうと頑張らなくていい。許そうとしなくてもいい。

「大人なんだから合わせなきゃ」も、いらない。

あの人はあの人の価値観で動いてる。あなたと違うだけ。

どっちが正しいという話じゃないんよ。

相手を変えようとするから消耗する。

あの人はセンサーを鳴らす役。変えられるのは、鳴ったあとに自分が何をするかのほう。

今日の一歩

この一週間で、いちばん引っかかった場面をひとつ思い出して。

そのとき、心の中でなんて言った?

「そこ、先に言ってよ」でも「ちゃんと聞いてよ」でもいい。出てきたまま書いてみて。

書けたら、その裏側を動詞にしてみるの。

「そこ、先に言ってよ」の裏には、「分かっていることは先に渡すこと」を大切にしている自分がいる。

苦手な人の言葉を家まで持ち帰ってしまう日は、たぶんまた来る。

そのときは、あの人の話じゃなくて、自分の価値観の話に切り替えてみて。

同じ夜が、少しだけ自分のために使えるようになるから。


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