「その悩み、贅沢だねって夫に言われた」
今日も、相談に答えていくね。
〈相談〉Kさん・52歳
子どもが独立して、家の中が急に静かになりました。
毎日ぽっかり空いた感じがして、夫に話してみたんです。
そしたら「贅沢な悩みだね」って。
友人にも「のんびりできていいじゃない」と言われました。
誰にも分かってもらえないのが、いちばんしんどいです。
Kさん。
しんどいね。あれ、言葉より先に胸のあたりが冷たくなる感じでしょ。
刺さったのは、夫の言葉じゃないかもしれない
ちょっと意地悪なことを聞くね。
「贅沢な悩みだね」って言われたとき、あなたの中にも同じ声、なかった?
「たしかに、住むところも食べるものもあるのに」
「こんなこと言ったら、罰が当たる」
その声が先にあったから、夫の一言があんなに深いところまで届いた。
外から言われた言葉って、内側に同じ声があるときだけ効くんよ。
いちばん最初に「贅沢だ」ってジャッジしてるのは、あなた自身。
分かってもらう前に、言葉にする
Kさんは今、「分かってほしい」の段階にいるよね。
でもね、渡す言葉がまだ形になってないの。
「なんか空っぽなの」だけだと、夫には届かない。悪気があるんじゃなくて、受け取る取っ手がついてないだけ。
空っぽって感じるのは、子どもがいなくなったからじゃないと私は思う。
20年ぶん注いでいたエネルギーの、注ぎ先が急になくなったから。
注ぐ力は、まだあなたの中に残ってる。
残ってるのに行き先がない。それが、あの空虚の正体。
枯れてる人はね、空っぽを感じないのよ。
今日の一歩
紙を1枚出して、こう書いてみて。
「この20年で、私がいちばん時間を使ったことは何?」
「子育て」って書かないでね。もっと細かく。
献立を考えたこと。塾の送り迎えの車の中で話を聞いたこと。制服のほつれを直したこと。
書き出したら、その中で「これは、やらされてたわけじゃないな」と思えるものに丸をつけて。
そこに、あなたの価値観の材料が残ってる。
夫に分かってもらうのは、そのあとでいい。
順番だけ、間違えないでね。
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