「名もなき家事に、名前をつけてみた」

「家事って、料理と掃除と洗濯でしょ」

そう言われて、言葉に詰まったことない?

違うんよ。
その三つは、氷山の一角。

水面下には、名前のない仕事が無数にある。


試しに、名前をつけてみたの。

・トイレットペーパー残量監視業
・賞味期限管理官
・天気予報と洗濯物の連携調整
・学校プリント仕分けと締切管理
・家族の予定の空中管制
・「あれどこ?」への即答サービス
・実家と義実家の関係メンテナンス

・・・書き出したら、止まらなかった。


名前をつけて、わかったことがあるの。

疲れの正体は、作業量じゃなくて、「常時起動」なんよね。

料理や掃除は、終わりがある。
でも、監視業と管理官は、24時間営業なの。

頭の中で、常に何かのアプリが起動してる状態。
そりゃ、休んでも疲れが取れないはずよ。


そしてもうひとつ、大事なこと。

名もなき仕事はね、名前がないから、感謝もされないの。

見えない仕事を、見えないまま完璧にこなすほど、「何もしてない人」に見えるという理不尽。

だから、名前をつけることには、意味があるんよね。

自分の労働を、自分が認識するため。
家族と分担の話をするときの、共通言語にするため。

見えないものは、話し合えないからね。


あなたの水面下の仕事、書き出してみて。

その量を見て、まず自分に言ってあげて。

「私、こんなにやってたんだ。えらいよ」って。

そこからよ、すべての交渉は。


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