「私はいつも裏方。主役になったことが一度もない」

今日も、相談に答えていくね。

〈相談〉Tさん・47歳

職場では調整役、家では段取り役。

気がつけばいつも、誰かを支える側にいます。

表彰されるのも、感謝されるのも、いつも別の誰か。

このまま脇役で人生が終わるのかと思うと、むなしくなります。

Tさん。

「主役になったことがない」んじゃなくてね。

あなたの舞台が、みんなの見てる場所と違うだけかもしれないよ。

美容師の友人の話

友人に、長く美容師をしてる人がいるの。

テレビの仕事で、出演者のヘアメイクを担当したときのこと。

出演者が一番輝くように考えながら手を動かしていたら、助手の女の子にこう言われたんだって。

「Yさんって、縁の下の力持ちですね」

彼女、その言葉がうれしかったって言うのよ。

悔しい、じゃなくて、うれしかった。

なぜか。

「見えないところを整えること」が、彼女の価値観だったから。

画面に映るのは出演者。

でもその輝きの何割かは、映らない彼女が作ってる。

支える側に立つと力が湧くなら

思い出してみてほしいの。

段取りがはまって、みんなが気持ちよく動けたとき。

あなたのフォローで、誰かが助かったとき。

そのとき、少しだけ力が湧いてなかった?

だとしたらそれは、「先回りして段取りを整えて、みんなを動きやすくすること」があなたの価値観だというサインなんよ。

光と影は、どちらが欠けても成り立たない。

影を選んでるんじゃなくて、影の側から世界を輝かせてるの。

むなしさの正体はね、脇役だからじゃなくて、自分の役割の価値を、まだ言語化してないからだと私は思う。

今日の一歩

「私が支えたことで、うまく動いたもの」を3つ書き出してみて。

会議でも、家族の受験でも、町内会のバザーでもいい。

書けたら、その横にこう書いて。

「これは私の作品」

舞台の照明さんは、客席からは見えない。

でも照明が消えたら、舞台は真っ暗なんよ。

あなたがいたから輝いたものが、ちゃんとある。


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